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中国原潜「領海侵入事件」が起こした波紋

胡錦濤が日本にも関わるある“軌道修正”を始めた矢先に事件は起こった。だが、その後の対応はなかなかにしたたかだ。「新潟県中越地震と中国の原子力潜水艦の領海侵入事件の“共通項”はなにか」。日米防衛交流や防衛庁内部の動きに詳しい日本政府筋が、奇妙なナゾをかけてきた。 想像もつかない。ヒントを乞うと、「対…

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焦れば落とし穴にはまる「北方領土問題」

中国に続き日本との間の領土問題「幕引き」を考え始めたプーチン大統領。だからといって譲歩してくると考えるのは甘すぎる……。[モスクワ発]十一月二十一日、チリで行なわれた日露首脳会談は、北方領土問題の細部に踏み込まず、プーチン訪日の時期も設定できなかった。小泉純一郎首相が「二〇〇五年三月末からの愛知万…

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普天間・嘉手納統合案 言い出したのは日本だった

 米軍普天間基地の移転問題で、沖縄北部の辺野古沖への移転を断念し、嘉手納基地に統合する案が浮上してきた。 辺野古断念の動きは、二月に訪米した額賀福志郎自民党安保調査会長に国防総省のローレス副次官が「適切な移設場所を見出すことが必要だ」と述べたのがきっかけ。防衛庁幹部は「SACO(日米特別行動委員会…

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外交なき小泉政治が醸成した中韓の「傲岸」

 三日後に告示が迫った衆議院統一補欠選挙のテコ入れのため、小泉純一郎首相と岡田克也民主党代表がともに福岡二区入りし舌戦を繰り広げた四月九日、海を越えた北京では、選挙戦の喧騒など及びもつかない騒然とした空気が街を包んでいた。 日本の国連安全保障理事会常任理事国入り反対や、四月五日に検定結果が発表され…

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シラク大統領が堪能した“俄か仕立て”の鉄板焼き

 フランスのシラク大統領が日本を公式訪問した。大統領にとって沖縄サミット以来、五年ぶりの訪日だった。 三月二十六日、大阪入りした大統領は、工場見学、関西経済連合会との会合をこなした後、お目当ての大相撲春場所に。大の相撲ファンの大統領は日本相撲協会の北の湖理事長から説明を受けながら、取組表を手に観戦…

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日露宣伝戦に日本の外務省は不戦敗

 十一月のプーチン・ロシア大統領訪日を控え、ロシアのメディアが北方領土問題などで日本批判を大々的に展開しており、宣伝戦では日本が完敗状態になっている。 八月の対日戦勝六十周年に際しては、日露賢人会議の座長を務めるルシコフ・モスクワ市長が政府機関紙のロシア新聞に「ソ連軍参戦は国際的義務であり、日本の…

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偶発衝突の恐れもある「東シナ海」日中のズレ

日本に組織的挑発などできるわけがないのに、中国側にはそう映るらしい。ガス田問題が領土・領海問題にからみ、東シナ海の波は高い。《尖閣諸島の魚釣島に中国の若者グループが上陸、日本政府は入管難民法違反で逮捕すべく沖縄県警を急派する。同じころ、東シナ海の日中中間線付近に出動した海上保安庁の巡視船を中国の漁…

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「普天間問題」解決のチャンスは今しかない

米軍の世界的なトランスフォーメーションの中で、日本の“価値”はかつてなく高まっている。この好機を生かせるかは「政治の意思決定」次第だ。 衆議院解散から間もない八月中旬、米国防総省のローレス副次官とヒル上級日本部長が急遽来日した。両氏は在日米軍再編協議の米側担当責任者だ。九月に予定された同協議の中間…

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「一兆円は下らない」米軍移転の日本側負担

 米軍普天間基地の移設問題で揉めた米軍再編の中間報告がまとまったが、誰も触れようとしないのが、日本政府が負担することになる移転のコスト。米軍施設の建設にかかわってきた防衛施設庁関係者は「総額で一兆円は下らない」と見通している。 中間報告には、沖縄の海兵隊司令部のグアム移設に伴う費用は日本側が負担す…

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「落とし穴」を知ってか知らずか日本企業のロシア進出ラッシュ

「目の前にニンジンをぶらさげられる」とはこういうことか、とため息の出るような光景だった。十一月二十一日、来日中のプーチン・ロシア大統領を招いて都内のホテルで開催された「日露経済協力フォーラム」。大統領が到着する前に「前座」を務めたロシア随行団の経済界代表からは、ロシア・ビジネスへの「誘い文句」のオ…

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来年の日中首脳相互訪問へ 胡錦濤の密使が来日折衝

 膠着する日中関係打開に向け、水面下の折衝が加速しているようだ。 中国外務省関係者によれば、七月中旬に胡錦濤総書記の特使が来日し、小泉首相の後継最有力候補である安倍官房長官のほか、中川自民党政調会長や額賀防衛庁長官らと面会した。離日する直前には、王毅駐日大使らに「来年の日中首脳の相互訪問に向けて準…

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「絶対の真理」への傾斜で薄れゆく「知の共通項」

[カイロ発]エジプトに行くのは今年に入ってもう三度目である。勤務先が日本研究を海外に広めるという使命を帯びているため、年に一度大規模な学術大会を外国で開く。今年はこれまでにつながりの浅いアラブ諸国に出向くことになった。...

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【ブックハンティング】通貨として光り輝いていた「円」の青春グラフィティ

 円安が進んでいる。実効レートで行くと、一九八五年のプラザ合意直前の水準であるというから驚く。輸出企業にとってはまことに結構なことであるし、今回の景気回復局面を持続させるためにも、当面は円安さまさまといったところであろう。 しかるに現在の日本経済は、経常黒字は拡大基調にあり、特段にファンダメンタル…

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エリツィンの墓碑銘に「領土返還」が無い理由

さきごろ亡くなったエリツィンほど歴史的評価の分かれる指導者も少ない。だが、日本にとってはまたとない“好機”をもたらした存在だった。 ソ連時代末期の一九九〇年六月末、ロシア共和国最高会議議長に就任したばかりの故ボリス・エリツィン前大統領とモスクワで単独会見したことがある。当時のエリツィンは急進改革派…

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日本とベトナムが手を組む「準・人身売買」

 午前八時、出発客で混雑が始まった中部国際空港。人ごみを避けるように、十人ほどのアジア系の若者が航空会社カウンター脇に集められている。帰国の途に就こうとしているベトナム人研修生たちである。 彼らは三年前に外国人研修・技能実習制度(以下、研修制度)で来日し、愛知県内にあるトヨタ自動車系の下請け業者で…

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東アジアの構図を揺さぶる馬英九という「変数」

“新任の総統”馬英九は、なぜ少数の強硬派を抑えきれなかったのか。尖閣問題は今後、馬政権を縛るとともに、日本にも難題に――。[台北発]二つの「釣魚台」をめぐり、東京、北京、台北の東アジア三極が絡み合い、火花を散らした。 六月中旬、かつて田中角栄らあまたの要人を迎え、現在は六カ国協議の舞台でもある北京…

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インドネシア人介護士を「犠牲」にするな

[ジャカルタ発]「日本の介護現場では数年後、五十万人もの人手が足りなくなるというじゃないか。インドネシアは何万人でも人材を供給できる。我々にとって日本は有望なマーケットだ」 ゆうに百平米を超す広くて豪華な執務室で、インドネシア海外労働者派遣・保護庁(BNP2TKI)のジュムフル・ヒダヤット長官は、…

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グアム移転費用見直しで日本の負担はどこまで?

 米軍再編の目玉、沖縄海兵隊のグアム移転費用が膨らみ、日本側の負担が一兆円を超える見通しとなった。当初の合意額の二倍近くになる計算だ。巨額の移転費用を日本が払う必要があるのか、論議の再燃は必至だ。 在沖海兵隊は二〇一四年までに兵士八千人とその家族九千人をグアムに移転させることになっている。日米は移…

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盧溝橋事件前夜の大陸に渡り日中関係の核心を取材した男の回想

『上海時代(上・中・下)』松本重治著中公新書 1974年刊(現在は古書としてのみ入手可能)『上海時代』との出合いは三十数年前。大学院入試を二日ほど後に控えたある日、息抜きに覗いた古本屋だった。盧溝橋事件に向けて緊張の度を加える日中外交関係を縦糸に、上海を主な舞台に展開される虚々実々の和平交渉を横糸…

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北方領土の「私有化」が進んでいる

日本とロシアの関係は、いま変化しつつある。領土問題の解決に生かす手もありそうだが、他方で障害の発生も――。 七月の日露首脳会談で決まったプーチン・ロシア首相の年内訪日計画に対して、米政府が日本に横槍を入れてきたことはあまり知られていない。 米国は八月のロシア軍によるグルジア侵攻を非難し、ロシアを国…

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